ちょっと前(6月25日)になりますが、アイリスオーヤマ(株)の大山社長がある大学の公開講座で話されたことの中で、興味深かったことについてふれてみます。
今回の東日本大震災で製造業の企業は直接被害がなくても、燃料不足やサプライチェーンの寸断で、大変な痛手を負ったかと思います。
しかし、そんな中で生産活動を復旧させるには、やはりトップの決断と行動が重要だと言っておられました。特に以下の3つがポイントです。
●トップが早く現地に入る(三現主義)
●状況、問題とその原因などの情報共有
●明確な目標と具体的指示
通常、全国各地に工場を持つ製造企業は、効率性の面から各工場で別の物を作っているので、ある工場の生産が止まると、他の工場に影響を与えたり、会社として大きなダメージを受けたりします(トヨタの例など)。
しかし、アイリスオーヤマは複数の工場で同じ物を作っているので、代替生産ができ、製品の供給が継続できたため、被災者が求める物を欠品せずに提供できたそうです。
この生産体制は、事業継続の側面だけでなく、被災者支援にもつながったと思います。
IT関係で言うと、日頃からWeb会議を利用していたようですが、震災後は非常に役に立ったと言っておられました。道路が寸断され、公共の交通機関が止まった時の情報共有には、やはり大変有用です(電源確保とネットワークがつながることが前提ですが)。
それと、今回の震災をきっかけにマシンルームを1階に移したそうです。
理由は、少しでも揺れを防ぐのと自家発電機による給電体制を充実させるためということでした。



